Unit 2 Red flags レッドフラッグス

Red flags とは

Red flags とは、重篤な疾患の可能性を示す兆候、リスクファクターです。

腰痛のRed flags もあれば、頸部痛のRed flags もあります。

Red flag が1つあったら、イコール重篤な疾患というわけではありません。

flags 、複数形になると注意です。

理学療法士に関してですが、

Red flags に関する知識は、オーストラリアなどの理学療法士が開業権を有している国では必須の知識となっています。

一方、日本では学校で教えてくれるところもあればなかったりという感じで、また、病院・クリニックでは医師が先にRed flagsを除外してくれることもあり、なかなか理学療法士の共通認識となっていません。  

開業、病院勤務に限らず、Red flags は必須知識です。Red flags と重篤な疾患の関連性、Red flags の有用性について、最近では議論されていますが、Red flags の知識は持っておいて損はありません。

医師がいる医療機関で働いていても、医師の診察をすり抜ける場合や、リハビリテーション実施期間中に、Red flags がでてくることがあります。

セラピストは、初期評価でRed flags の存在を確認・ダブルチェック・除外し、対応可能かどうか判断する必要があります。

また、普段と違う症状・初期評価になかった症状が出現した場合、Red flagsを再評価し、必要に応じて医師の診察・受診を促すことが大切だと思います。

Red flags ですが、私は毎年0~2回経験しています。0回の年もあれば、2回の年もありました。

同僚から良くならないので一緒に見てほしいと言われて、確認したらRed flags があり受診を勧めたということもあります。

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flag system

Red flags 以外に、Yellow flags(心理社会的要因)がありますが、他にも、Orange、Blue、Black という考え方もあります。

  • Orange flags:精神疾患の症状 (例)うつ病、パーソナル障害
  • Blue flags:仕事と健康の関連に関する認識 (例)仕事が重荷だ、仕事をすると怪我をする、上肢・同僚はサポートしてくれない
  • Black flags:システム 例)法律、保険会社との対立、過保護な家族

実際には、心療内科に通院している患者さんも担当します。Yellow と Orange の境界も難しいところで、専門家を勧めるにしても慎重に手順を踏む必要があります。

さて、Red flags とは”重篤な疾患の可能性を示す兆候、リスクファクター”ですが、重篤な疾患とは何でしょうか。

腰痛に関連する重篤な疾患をあげたらたくさんありますが、腰痛との鑑別が必要な重篤な疾患として、ガイドラインに掲載されていることを数回に分けて説明します。

重篤な疾患

  • 馬尾症候群 cauda equina syndrome
  • 悪性腫瘍 malignancy
  • 骨折 fracture
  • 大動脈瘤 aortic aneurysm
  • 感染 infection

おすすめの書籍(Recommended books)

2006年に出版されたRed flags に関する本です。

2009年出版です。Red flags に関連する疾患について、疾患別に説明しています。

2018年出版。非特異的腰痛、急性腰痛と慢性腰痛について理解を深めるのにおすすめの書籍の一冊です。”Red flags” についても記載があります。当研究所代表も分担執筆させて頂いています。

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