SMTC4A 神経系の評価と治療:腰椎・下肢
本コースでは、疼痛の原因に応じた薬物療法の基礎知識、整形外科領域の末梢神経障害、痺れとは、腰椎椎間板ヘルニアと下肢の末梢神経感作の評価・治療について学びます。
神経障害性疼痛の患者を担当した場合、医師と連携した投薬コントロールが大切になってきます。
薬の副作用がでてきたらどうする? 薬の変更のタイミングは? 薬のやめかたは?など、セラピストが最低限知っておくべき薬の知識があります。
腰痛以外に下肢痛が存在する場合、セラピストはまず腰部の関連痛なのか、神経や血管由来の疼痛なのか、判断する必要があります。
腰痛、下肢痛、そして、痺れ、筋力低下がある場合はどうでしょうか?
腰椎椎間板ヘルニアの場合、椎間板の膨隆・髄核の脱出によって神経根が圧迫され、下肢の疼痛、異常感覚、感覚低下、筋力低下などが起こります。
評価から髄節レベルがわかれば、神経根の圧迫に対して圧迫を取り除く関節モビライゼーションが有効です。
一方で、感覚(触覚・痛覚)、筋力、反射といった神経学的テストは異常がないにも関わらず、神経ダイナミックテストだけ陽性の患者がいます。
末梢神経の機械感受性が生じた状態を末梢神経感作と言います。
神経ダイナミックテスト、神経の触診などによって、原因となっている神経を特定し、末梢神経の滑走性が低下している場合、滑走性を改善するために神経モビライゼーションを実施します。
脊椎徒手療法コースは、すべての受講者に適切な技術をフィードバックできるように、少人数にて開催しています。
実技を習いたい方、実際の評価・治療の流れを知りたい方、フィードバックを受けたい方はぜひご参加ください。
学習目標
- 下肢症状のある腰痛、また、上肢症状のある頸部痛に対して、主観的評価・客観的評価から得た患者の症状(徴候や兆候)や情報に基づいて、個々の患者に適した介入方法を実施できる。
- 原因による痛みの分類(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛)に基づいた薬物療法を理解し、医師と連携して投薬管理に関わる。
- 末梢神経の機能解剖を理解し、椎間板ヘルニア、末梢神経感作の評価・治療が行える。
講義内容
講義1:下肢・神経系のイントロダクション
- 原因による痛みの分類:侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛
- 末梢神経の機能解剖:頚椎・腰椎
- 椎間板ヘルニアの病態・予後
- 腰部と下肢痛の分類
- Lanss scale / painDETECT
講義2:下肢・神経系の客観的評価
- 椎間板ヘルニア・末梢神経感作にみられる姿勢とは
- 自動運動・末梢神経スクリーニング
- 梨状筋症候群の検査
- 神経ダイナミックテスト:坐骨神経・大腿神経
- 神経学的テスト:感覚検査・筋力検査・反射
- 神経・血管の触診
講義3:下肢・神経系の治療
- 腰椎椎間板ヘルニアの治療:関節モビライゼーション
- 下肢 PNSの治療:神経モビライゼーション・Slider/Tensioner
- ケーススタディ
受講要項
受講資格
理学療法士、作業療法師、柔道整復師、鍼灸師
受講料
一般申込:¥10,000(税込)
早期申込割引:¥9,000(税込)
定員
8名
開催日
「コース開催日」をご確認ください。
- 1日目:9:30 – 17:00(受付 9:15)
申込み方法
「コース開催日」の受付中をクリックし、参加申込フォームに必要事項を記入しお申し込み下さい。
会場
- 最寄駅:西武池袋線保谷駅 徒歩2分
*西武池袋線 保谷駅は急行は止まりません。池袋、所沢からお越しの場合はお気をつけください。 - 住所:〒202-0004 東京都西東京市下保谷4丁目12−21 リベルタ・ヴィラ1F
確認事項
- 昼食は各自ご用意下さい。会場近くにコンビニ、
飲食店があります。 - 当院専用の駐車場はありません。
お車でお越しの場合は近隣のパーキングをご利用ください。