仙腸関節の整形外科テスト:One leg standing test

仙腸関節障害の整形外科テスト〜その1〜では、Mark Laslett の Cluster について確認しました。

  1. Distraction test
  2. Thigh thrust test
  3. Compression test
  4. Sacral thrust test 

仙腸関節障害の整形外科テスト〜その2〜では、ヨーロッパのガイドライン(2008)にて推奨されている骨盤帯痛の整形外科テストについて確認しました。

  1. Thigh thrust(P4 test )
  2. Patrick’s Faber test
  3. palpation of the long dorsal SIJ ligament
  4. Gaenslen’s test.
  5. Active straight leg raise test(Functional pelvic test )

ここまでの整形外科テストはベッド上で行う検査です。

今回は、立位で行う(=荷重下での)仙腸関節障害の整形外科テスト One leg standing test を確認したいと思います。

One leg standing test(Gillet test / Stork test)

One leg standing test ですが、他にも、Gillet test、Stork test や Single leg standing test と呼ばれます。

* Gillet test は股関節屈曲側を評価、Stork test は荷重側を評価(または両方を評価)と説明している場合もあります。

呼び名もそうですが、荷重側をみるのか、股関節屈曲側をみるのか、両方をみるのか、また、解釈も本・人によって違います。

David J. Magee(2014)「Orthopedic physical assessment 6e 」では、「股関節屈曲側のPSISの動きを評価し、正常ではPSISが下方に下がるが、PSISがやや上方に動いた場合は低可動性(hypomobile)とする」と述べています。

Diane Leeは、荷重側と股関節屈曲側の両方を評価します。(https://www.dianelee.ca/articles/LoadTransfertests.pdf)内では、「mobility test ではなない」と述べており、「The Pelvic Girdle 4e(2011)」では、motion control test と書かれています。

私が2014年にManual concept の整形徒手療法コースに参加した際に仙腸関節の講義を担当していた Mark Oliver の場合、「Force closure の検査として荷重側の動きを確認する」と述べていました。

ちなみに、Mark Oliver はマリガンコンセプトのインスラクターです。

Mulligan teachers in Australia(外部リンク)

共通している点としては、荷重側、股関節屈曲側のどちらもPSISが後下方に動けば正常、上方変位すれば異常として考えます。

検査手順

  1. 患者は立位にて、セラピストは後方に立つ。左右均等に荷重しているのを確認し、目線は骨盤まで下げる。
  2. 左右のPSISを触診し、S2を確認する。検査側の腸骨のPSISに一方の指を起き、S2にもう一方の指を置く。
  3. 患者に反対側の股関節屈曲(90°)を指示し、荷重側の腸骨(PSIS)の動きを確認する。
  4. 次に、検査側の股関節屈曲(90°)を指示し、股関節屈曲側の腸骨(PSIS)の動きを確認する。複数回、行って確認する。
  5. PSISの動きを評価する。正常では、PSISは下方に動く。上方に動く場合は異常とする。

検査ポイント

  • 母指全体で触診するのではなく、母指内側を用いるとわかりやすい。
  • テストを実施する前に、患者が股関節屈曲90°が可能かどうか判断する。バランス低下が認められる場合、テスト実施時は椅子・テーブルなどに手を置かせて評価する。
  • 複数回、行って確認する。陰性が陽性になる場合は、筋疲労の可能性かもしれない。
  • 疼痛・症状の再現がある場合は記録する。また、疼痛・症状が再現されたら、骨盤圧迫、腸骨を後方回旋する、などをして軽減するか確認しましょう(疼痛軽減テスト)。
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動画学習

Physiotuters の動画では、股関節屈曲側を評価しています。

まとめ

One leg standing test ですが、PSISの動きを確認するのが時にとても難しい場合があります。

すごい微妙な時があります。

よくわからない場合は、unclear と記録しています。 

テスト中に疼痛が仙腸関節付近に再現された場合、仙腸関節に介入して疼痛軽減するか確認することが大切です。

次回は、仙腸関節の疼痛軽減テストについて確認したいと思います。

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