PEDroスケールトレーニングプログラム

PEDro スケールトレーニングプログラムとは

先日、PEDroスケールトレーニングプログラムを修了しました。

PEDroとは、オーストラリアのシドニー大学が開発した理学療法の文献(RCT、システマティックレビュー、ガイドラインなど)に関するデーターベースです。

Physiotherapy Evidence Database の頭文字をとって、PEDですが、ro…は気にせず次にいきましょう。

PEDro scale の解説(公益社団法人 日本理学療法士協会)

PEDroは、RCTなどの臨床試験をPEDro スケールというチェックリストで評価して、インターネット上で公開しています。

チェックリストは11項目があり、外的妥当性、内的妥当性、統計学的情報の記載や方法について、評価されます。

臨床試験の採点はオーストラリアだけでなく、各国の理学療法士によって行われています(ボランティアだそうです)。

日本人でもPEDroの採点者をしている、していたPTがいらっしゃいますが、採点者をするPTはとても優秀な方が多く、私の知っている人は臨床・研究・教育の第一線でご活躍されています。

さて、PEDroスケールトレーニングプログラムは何かというと、「PEDro 採点者を教育・養成するオンラインプログラム」です。

オンラインプログラムは、自宅・職場で、自分のペースでできるので、とても助かります。

PEDro scale training program *英語のみ可能となっています。

以前からやってみようと思っていたのですが、なかなかできず、昨年末にやっと修了しました。

費用はオーストラリアドルで50ドル、期間は3ヶ月となっています。

3ヶ月以内に、PEDro スケールの11項目について全11回で、学んでいきます。

各回、動画による説明、例題2文献、練習問題2文献があり、理解が深まるようになっています。

例題・練習問題は、整形外科分野以外の文献も多く、正直、この文献は興味ないなぁと思いつつも、辞書を片手に専門用語を調べながら読んで、例題・練習問題を解いていきました。まぁ、PEDroスケールだけを考えれば、詳細まで読む必要はないのですが。

最終試験は、5文献を渡され、実際にPEDroスケールで評価します。

11項目、合計50点になります(項目1の外的妥当性については点数に含みません)。

テストについてはフィードバックがあり、間違いについては解説が送られてきます。5点以上間違いがあると、なぜ間違えたのか、理解しているのか、確認があります。

オンラインプログラムを修了、最終試験を合格すると修了証がもらえます。

 

 

 

 

PEDroスケールの注意点

  • PEDro スケールは、臨床試験の内的妥当性、方法論的な質、バイアスのリスクを評価している。臨床試験の意義、一般化、外的妥当性については評価していない。
  • PEDro スケールが高い = その治療が臨床で有用である、というわけではない。
  • 治療効果の臨床的価値が十分あるかどうか、ポジティブな効果がネガティブな効果を上回っているかどうか、費用対効果、を考慮する必要がある。

などがあります。

研究論文の読み方について興味ある方にお薦め

PEDroスケールトレーニングプログラムですが、RCTなどの研究論文の読み方について興味ある方にお薦めです。

PEDroスケールは臨床試験の採点方法なのに?と思われますが、RCTなどの研究論文を読むためには「研究論文の読み方」に関する知識だけでなく、「臨床研究の方法論」「臨床研究の採点方法」について知ることでさらに理解が深まると感じています。

PEDroスケールトレーニングプログラムは、11項目+最終試験があるので、1週間に1項目ペースでやって、12週目に最終試験をする、というのが無駄のないスケジュールだと思います。

私はというと、できない週もあったので、最後にちょっと詰め込んで最終試験をするという感じになりました。

あとは、実際に臨床研究をしたらより深まるだろうなぁ、と思いますが、、、自分が臨床で疑問に思ったことはすでにわかっている、誰かが研究していることがほとんどなんですよね、特に英語論文まで読むと。。。世界は広いです。

自分が疑問に思ったこと、考えていることの9割は、世界中の他のセラピストも考えているのではないでしょうか。

臨床の疑問からリサーチクェスチョンをどう作るか、、、うーん、難しい。。。

 

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