関節モビライゼーションの基礎知識:関節包パターン

関節包パターン(Capsular pattern)

関節包パターンとは(Capsular pattern)、関節の拘縮によって制限される運動方向のパターンです。原因として、癒着性関節炎、関節炎、関節拘縮などがあります。

関節ごとにいろいろなパターンがあり、関節によっては複数の運動方向がありますが、制限の割合などは考えるべきではない、ということです。

例)肩甲上腕関節 Glenohumeral :外旋、外転、内旋

「○○と○○の運動方向が制限されている、これは、関節包パターンだから関節包の拘縮が問題かもしれない。」と考えたら、関節包が硬くなっているかどうかを他動運動生理的運動テスト、また、他動副運動テストで確認する必要があります。

脊椎においては、頸椎・胸椎・腰椎は、「側屈と回旋が等しく制限、伸展」となっていますが、このパターンは高齢者にはとても多いですよね。

高齢者で、側屈と回旋が等しく制限されて、伸展もいかないとなると、構造的な問題が関わってそうです。

非関節包パターン(Non capsular pattern)

非関節包パターンは、関節包パターン以外の運動制限のパターンです。運動制限は1方向または2方向が存在します。

原因には、靭帯の癒着、関節包の短縮、半月板などの挟み込み、神経の滑走性低下、筋の癒着などが考えられます。

例えば、肩関節外転は制限されているけど、外旋・内旋の制限が存在している場合。靭帯の癒着、一部の関節包の短縮などが考えられます。

膝関節屈曲は問題ないが膝関節伸展の制限がある場合など、半月板の挟み込みが可能性として考えられます。

非関節パターンの例をあげたら、たくさんあります。

他の関節の関節包パターンにいては、Capsular and Non capsular pattern(英語サイト)をご参照ください。

おすすめ書籍(Recommended books)

徒手療法に関する歴史、基礎理論、関節ごとの評価・治療方法について説明しています。日本語で徒手療法を調べたい場合、この書籍1冊をベースにして、Jstage で他の著者の文献を読んで比較すると知識が整理されると思います。

 

日本語版は第4版ですが、英語版は第6版が出版されています。図・写真もわかりやすく、エビデンスも変わっています。Web上では動画も見れるようになっています。関節包パターンについても記載されています。整形外科の評価法について英語で学びたい方におすすめの書籍の一冊です。

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